祭日の4月29日に富山県の立山に行ってきました。何年かぶりの春山登山です。前日、会社が終わってから富山に向かい一泊し、翌日早朝に出発して一路白銀の立山へ。
近年、地方の鉄道が少なからず採算割れで廃線となっていますが、今も健在な富山地方鉄道で立山駅に、そこからはケーブルとバスを乗り継いで立山の玄関口室堂に到着。

立山への登山は6年ぶりです。天気は快晴で風もなく、絶好の登山日和でした。それでも山頂付近の気温は氷点下、まだまだ雪も多く、登るにはそれなりの装備が必要です。都会とは別世界の春の北アルプスです。

昨年のリーマン破綻以来、日本国内の景気も悪化し、自分が勤める会社も広告収入が少しずつですが、減り続けています。
今のところ、リストラも減給もないものの、これから先は予想もつかない、というかあまり明るい材料が見当たらない、という感じで、先行き不安は少なからずといった状況です。
でも、大自然の前にはちっぽけな不安はすぐに消し飛んでしまい、立山の雪景色に感激し、すっかりリフレッシュして帰ってきました。
山好きの自分ですが、実は高所恐怖症で、少しでも危険そうな所になると、身体がこわばって思うように動けません。それでも一歩一歩足下だけを見ながら歩いていくと、何とか前に進むことができ、うまくいけばそれなりの山の頂に立つことも出来る、という事を登山を通して学びました。
こんな時代でも、きっと次の時代への足場はあるはずです。足を踏み外さないように一歩ずつ進んでいきたいと思います。

(若間泰徳)