2009年10月22日

【速報】世界水評議会に3つの国連機関が参加


世界中の活動家の要請に反して、10月16日に世界水評議会は3つの国連機関を運営委員に選出しました(ソースはこちら)。UNESCO(ユネスコ、国際連合教育科学文化機関)、FAO(食料農業機関)、UN-Habitat(国際連合人間居住計画)の3機関です。


企業に支配された世界水評議会に代わって、国連が次の世界水フォーラムを主催すべきだという主張は、イスタンブールで開催された前回の世界水フォーラム(2009年3月)の際に26カ国の賛同を持って迎えられました。しかし、その結果、世界水評議会は国連にロビー活動を行ない、運営委員に加わるよう要請したのです。それゆえ、世界中の活動家たちは、国連事務総長に対して公開書簡を送り、国連機関が参加することのないよう求めてきました。


2012年3月にはフランス・マルセイユで第6回世界水フォーラムが開催されます。前回のイスタンブール・フォーラムではラテンアメリカ諸国を中心に「水への人権」を求める署名に賛同し、上記のとおり「国連こそが世界水フォーラムを主催すべき」と訴えました


今回の世界水評議会の決定により、国連機関の参加がなされましたが、いまだに世界水評議会の構成メンバーの40%は水関連企業で占められていることには変わりありません。世界の水危機を技術や資本の力で解決するのか、それとも地域の人々の参加による公共施設の整備で解決するのか、私たちはその岐路に立っているのです。


(A)

posted by AMnet at 00:05| 水の私営化問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする