‐いざ申請! 認定NPO法人‐
というセミナーに、堀内さんと一緒に行ってきました。
認定NPO法人とは、NPO法人格を持つ団体が、さらに国税庁の認定を受けるもので、寄付金控除などの税制上の特例措置を受けられるようになる制度です。
2009年の統計では、全国のNPO法人の数:38,997、その中で認定NPO法人の数:187。たった0.5%の狭き門。。これはおかしい!ということで、条件が緩和されてきているんですが、いまだにそんなに増えていないのが実態らしい。
講師は、すでに2回の認定を受けた、認定NPO法人国際ボランティアセンター山形(IVY)の事務局長、安達三千代さん。ざっくばらんに、とっても正直に、実際のところを話してくださいました。
ゴールは、「参加者にの方々に、認定を取ろう、思っていたより簡単かも..という気持ちになっていただくこと」。こんな心強い激励?!からスタートしました。
認定NPO法人のメリットとデメリット、準備から申請〜取得までの流れ、制度の概要、そして実際の申請書類の一部を書いてみる、など細かくお話していただき、質疑応答を含めると1時間くらい?オーバー。参加者は経理担当の方も多く、みなさんの関心の深さが感じられるなー。。
さて、実際のところなんですが、、、
1年ほど前に調べた時と比べると、現在は条件が緩和されて、正会員の会費も一部寄付金と考えることができるので、経常収入に対する寄付金の割合が1/5以上、という条件は満たされやすいかな、と思います。来年(2011年)の3/31までは、この条件の実績判定期間が2年なので、書類をそろえやすいし。3/31を過ぎると、元の5年に戻るのか、また2年という措置が延長されるのか、この辺はまだわからないようです。
一方で、認定に至るプロセスをお聞きすると、さすがに国税庁はきっちり細かい!
かなりの事務作業に加えて国税庁の実地調査もあり、うーんやっぱりかなり大変そう。。
メリットとしては、
確定申告した寄付者の方が、税金の還付でそのお得感をジワジワと実感してくださっているようだ、
傾向としては、企業の寄付が増えてきた、
事務作業も、慣れてくればそれほどの手間ではなくなりつつある、
とのことでした。
デメリットは、
地方自治体のふるさと納税やNPO基金など、所得税に加えて地方住民税の控除も受けられる寄付制度があり、それが競合になってしまう、
認定NPO法人の認知度が地方はまだまだ低い、
会計士さんに会計のチェックをしてもらったり実地調査に立ち会ってもらったり、という費用がかかる、
などが挙げられました。
事務作業は、慣れれば大丈夫!とは言われたものの、実際の作業をお聞きすると、忙しい事務局でさらに認定のための追加作業や実地調査は結構負担だなー、、というのが、正直な実感です。会計士さんなどのコストも必要になるし、各団体にとってそれに見合うメリットが期待できるかどうか、がポイントだろうと思いました。
さてさて、参加された団体の方々は、どうされるんだろう。。
AMネットは、どうする???
(渡里)