2011年05月26日

書籍紹介:『Reclaiming Public Water』水道事業の公公連携(公営企業同士の連携、助け合い)について

水道事業の公公連携(公営企業同士の連携、助け合い)が世界中で実践されています。オランダのNGO「Transnational Institute」が発行する「RECLAIMING PUBLIC WATER」という書籍に世界中の事例が紹介されています。

この日本語版が『世界の<水道民営化>の実態―新たな公共水道をめざして』(トランスナショナル研究所他(著),佐久間智子(訳)、作品社、2007年)です。

この度、TNIのサイトに新たな章が追加されました(フランス語、英語版、スペイン語版のみ)。
http://www.tni.org/sites/www.tni.org/files/download/Bensaid-EN_final.pdf

この書籍の特筆すべきことは、新たな章が追加されるたびにすぐにオンライン上にアップされることなのです。

以下に抄訳を載せておきます。 


「アフリカでの公共水道の強化:南南北でネットワーク型公公連携モデル:国営水道公社ONEP(モロッコ)とSNDE(モーリタニア)の事例から」

by Samir Bensaid(ONEPが設立したIEA<国際水と衛生研究所>最高経営責任者)

 南北および南南連携はともに強みと限界があるが、これらのネットワーク型モデルをリンクさせることは、専門知識と資金を動員し、成功するための効果的な方法である。
 ヨーロッパから6つとアフリカから2つの公共水道事業者と含むネットワーク型連携は、モーリタニアの水へのアクセスを改善するために開発された。この連携は、共有の公共サービスの原則という確固とした基盤上に成り立っている。この連携の重要な要因は、モロッコの国営水道会社であるONEPの貢献である。ここは、アフリカにおける最高のパフォーマンスを示している水道事業者のひとつである。

(翻訳:堀内 葵)
posted by AMnet at 23:16| 水の私営化問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする