(1)
ボリビア政府は「世界水フォーラム閣僚宣言」に署名しないことを表明しました。
提案されている解決策が民間投資に偏っており、水への人権に関する法律制定などがないことが理由です。
ボリビア政府「閣僚宣言の内容は当初議論されていたものと違い、自分たちの提案が反映されていない」。カナダ人評議会は「カナダ政府が文書の変更を推進し、国連による水への人権承認とは大幅に異なる内容になった」と述べています。
http://ow.ly/9DX48
(2)
バングラデシュ、ブラジル、クロアチア、エジプト、フランス、ドイツ、モルディヴ、モロッコ、スロベニア、スペイン、ウルグアイの11カ国の政府は、第6回世界水フォーラムの全ての参加者に対して、国連および人権理事会が決議した「水と衛生設備への権利」について法的枠組みを整備することを提案しました。
この11カ国は「ブルー・グループ」と呼ばれています。こうした声は、世界水フォーラムの閣僚宣言の中で不一致が起きていることの現れです。閣僚宣言自体は水と衛生設備への人権について重要な言及を行なっていません。
ただし、これらの国々は宣言に署名しています。唯一、ボリビア政府だけが署名を拒否しました。ドイツ、スペイン、ウルグアイ政府は市民社会組織との会合に出席し、その立場をオルタナティヴ水フォーラムに伝えてきました。
http://ow.ly/9GQE7 (宣言文PDF)
(3)
フランスのオルタナティヴ水フォーラムは水の私営化に反対を表明。国際通信社IPS。
→French Alternative Water Forum Says ‘No’ to Privatisation
http://t.co/mvjXzqem
(4)
国連水と衛生に関する独立専門家のカタリーナ・デ・アルブケルケ氏「世界水フォーラムでは水と衛生設備への人権が脇に追いやられている」
→Independent UN expert warns on sidelining right to water and sanitation
http://ow.ly/9DVRr
(5)
英・ガーディアン紙「世界水フォーラムは企業の利益に迎合している」
→World Water Forum will pander to corporate self-interest, say critics
http://ow.ly/9DVNG
(6)
英・ガーディアン紙「世界水フォーラムの閣僚宣言は水への人権を十分に達成していない」
→http://t.co/H8XlJQWC
(7)
フランス・マルセイユで12日から6日間の日程で開催される「第6回世界水フォーラム」に合わせて発表されました
→「世界で水不足が深刻化、節水努力が急務 国連報告書」
http://ow.ly/9ARbB
(堀内)
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