2014年12月30日

「TPA」交渉概要:12月以降IUST記事より北大東山先生解説&さらに要約抜粋

12月以降IUST記事より「TPA」概要(北大東山先生)よりさらに要約抜粋しました。

・TPPdaketunisakidati TPA法案の議会承認が必要との認識。
・来年2・3月早い時期に新TPA法案を完了させるべく、民主党ワイデン議員と共和党ライアン議員のが共同で作業。
・TPP諸国は完了済チャプターのリーガルチェックを始めている?。妥結前に始めるのは通常とは違っており、スムーズに進める意図。
・USTRのテキスト開示レベルが上がり、議会がTPP協定を評価する作業が進むとみられる。
・USTRフロマン代表は来年妥結する見通しと、年内に批准してほしいと要望。


◆「TPA」概要12月以降IUST記事より(北大東山先生)
【最終更新2014/12/28】

Inside U.S. Trade
December 26, 2014
WHITE HOUSE OFFICIAL SIGNALS ADMINISTRATION WANTS TPA PRIOR TO TPP DEAL

【要点】ホワイトハウス高官は12月18日、TPPの妥結に先立ち、TPA法案を議会が承認することが必要だ、との認識を示した。このような認識は、TPPを妥結することが、TPA法案の成立に勢いをつけるとしていた、以前の認識とは異なっている。

Inside U.S. Trade
December 19, 2014
HATCH SAYS TRADE, INCLUDING TPA RENEWAL, FIRST ON FINANCE AGENDA IN 2015

【要点】共和党のハッチ上院議員(財政委員会の次期委員長)は12月15日、新たなTPA法案を成立させることが、来年1月からの新議会での重要な課題になる、と発言した。この点は、共和党のマコネル上院議員(上院の次期院内総務)も共有している。現在、民主党のワイデン上院議員(財政委員会の現委員長)と、共和党のライアン下院議員(歳入委員会の現委員長)は共同で、TPA法案の改訂作業を進めており、来年の1月か2月のできるだけ早い時期に、新TPA法案の作成を完了させたいとしている。しかし、これは野心的な日程かもしれない。

Inside U.S. Trade
December 19, 2014
TPP COUNTRIES INTENT ON STARTING LEGAL SCRUB PRIOR TO REACHING AGREEMENT

【抄訳】TPP諸国は、すでに完了しているチャプターのリーガル・チェックを始めようとしている模様である(すでに始めている、と見る向きもある)。リーガル・チェックは、交渉が妥結して以降、署名するまでの間に行われ、これには数ヶ月を要するのが一般的である(米韓FTAでは3ヶ月かかった)。交渉が妥結する前にリーガル・チェックを始めるのは、通常の進め方とは異なる。その目的は、TPP協定の批准手続きを速やかに進めるためである(米国内では、夏の終わりまでにTPP履行法案を議会に提出する可能性も囁かれている)。しかし、リーガル・チェックを早めたからといって、それだけが署名までの時間を短縮するわけではない。米国では、TPAに定められた手続きとして、署名の90日前までに協定の内容を議会(両院の議長)に通告することになっている。また、同じく署名の前に、ITC(国際貿易委員会)が影響評価を行うことも定められており、これには通常、最大90日を要する(なお、2014年1月のTPA法案では、この期間を105日に延長していた。また、ITCの前責任者は、TPPの評価には最低5ヶ月かかると発言したことがある)。ただし、ITCは必ずしも完成した(リーガル・チェックを経た)協定の内容に基づいて、評価を行う必要はないのかもしれない。
TPPを2015年前半に完成させるのであれば、4月1日前後に協定の内容を議会とITCに伝える必要があるということになるが、来年1月以降に提出されるTPA法案では、議会への通告とITCによる影響評価という要件を修正する可能性もある。

Inside U.S. Trade
December 12, 2014
USTR ALLOWS TRADE COMMITTEE STAFF TO VIEW TPP TEXTS WITH HIGHLIGHTED CHANGES

【抄訳】USTRはこの2〜3週間で、TPPのテキストを開示するレベルを上げている。開示が認められているのは、議会で通商交渉を担当する委員会(上院は財政委員会、下院は歳入委員会)の認められたスタッフのみであるが、以前はテキストの最新バージョンを閲覧できるだけであった。しかし、今度からは「レッド・ライン版」と称されるテキストが閲覧できるようになっている。このバージョンでは、変更点が明確になっている。知財のテキストなどは優に100ページを超えており、最新のテキストを提供されても変更点を特定するのは困難であった。閲覧できるテキストにはブラケット(括弧)付きのものを含むが、各国のポジションの部分は削除されている。これにより、議会がTPP協定を評価する作業が進むとみられている。

Inside U.S. Trade
December 5, 2014
FROMAN SEES TPP DEAL IN 2015; KIND SAYS WHITE HOUSE LINKING TPA, TAA

【要点】USTRのフロマン代表は12月3日、下院で通商協定を指示している民主党議員のグループに対し、TPPは来年妥結するという見通しを伝え、年内に批准して欲しいと要望した。また、議会がTPPを審議する前に、TPP法案を成立させる必要があると訴えた。

Inside U.S. Trade
December 5, 2014

IN TWO SPEECHES, OBAMA SAYS HE WILL MAKE CASE FOR TPA TO CONGRESS

【要点】オバマ大統領は12月3日のビジネスラウンドテーブル(財界のロビー団体)の席上で、TPA法案の成立の必要性を、議会の共和党・民主党の指導層に訴えた。また、この問題について、議会と積極的に共同で作業するつもりであることを伝えた。

Inside U.S. Trade
November 28, 2014

TRADE NOT PART OF TAX BILL TALKS, LIKELY DELAYING GSP RENEWAL UNTIL TPA

【要点】TPA法案は、2015年の早期に動き出すと見る向きもある。上院財政委員会の現委員長であるワイデン議員は、その推進の先頭に立っている。TPPの妥結に先立ち、議会がTPA法案の成立に向けて早期に動き出すという方針は、非公式なかたちではあるが、オバマ政権によって承認されている考え方である。新たなTPA法案を推進する鍵を握るのは、上院財政委員会の次期委員長と目される共和党のハッチ議員だろう。
posted by AMnet at 15:47 | TrackBack(0) | TPP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

この記事へのトラックバック