日本政府の基本的な立場、交渉状況などに対する質問主意書を送り回答を得られていましたので、見やすいようブログに転載します。
私たちAMネットも賛同した、115か国以上の市民団体が懸念を表明しているTiSA交渉。
http://am-net.seesaa.net/article/396318108.html
会報LIMでも「公共サービスがあぶない」としてTiSAについて紹介しています。
http://am-net.org/action/kanwa/knw1405.html
【徳永議員による質問】
第187回国会(臨時会)質問主意書
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/187/syuh/s187073.htm
質問第七三号
新サービス貿易協定(TiSA)交渉への日本国政府の参加に関する質問主意書
右の質問主意書を国会法第七十四条によって提出する。
平成二十六年十一月十三日 徳永 エリ
参議院議長 山崎 正昭 殿
新サービス貿易協定(TiSA)交渉への日本国政府の参加に関する質問主意書
現在、スイスのジュネーブにおいて、サービス貿易の一層の自由化に向け新しい協定を策定するための交渉が、日本を含む世界貿易機関(WTO)に加盟する有志国・地域によって進められていると承知している。
しかし、同交渉は公共サービスを自由化・民営化の対象とするものであり国民生活に及ぼす影響が懸念されるものでありながら、交渉の進展状況等に関する日本国政府を含む交渉参加各国・地域による情報開示は皆無に等しい状況である。
右を踏まえ、以下質問する。
一 新サービス貿易協定(TiSA)交渉に臨む、日本国政府の基本方針を明らかにされたい。
二 現在の交渉の進展状況を明らかにされたい。
三 公共サービスを自由化・民営化の対象とすることに関し、日本国政府はどのような方針を持って交渉に臨んでいるのか明らかにされたい。
右質問する。
【回答】
第187回国会(臨時会)答弁書答弁書第七三号
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/187/touh/t187073.htm
内閣参質一八七第七三号 平成二十六年十一月二十一日
内閣総理大臣 安倍 晋三 参議院議長 山崎 正昭 殿
参議院議員徳永エリ君提出新サービス貿易協定(TiSA)交渉への日本国政府の参加に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
参議院議員徳永エリ君提出新サービス貿易協定(TiSA)交渉への日本国政府の参加に関する質問に対する答弁書
一から三までについて
お尋ねのサービスの貿易に関する新しい協定(以下「TiSA」という。)に関する交渉については、世界貿易機関に加盟する有志の国及び地域が、世界貿易機関を設立するマラケシュ協定(平成六年条約第十五号)附属書一Bのサービスの貿易に関する一般協定を踏まえつつ、サービスの貿易の更なる自由化を進めることを目的として取り組んでいるものである。
自由貿易の推進は我が国の対外通商政策の柱であり、我が国が力強い経済成長を達成するためには、自由貿易体制を強化し、諸外国の活力を取り込むことが必要であることから、政府としては、こうしたTiSAに関する交渉については、我が国の国内事情を勘案しつつ、積極的に取り組んでいく考えである。
交渉の具体的な内容については、現在交渉中であることから、お答えすることは差し控えたい。