〜大阪の水のこれから。公共の可能性 〜世界では235件も再公営化!〜
「25年後に赤字になる。持続可能な水道のために」とし、大阪市の「水道民営化」案が今年2月大阪市会に提出されました。
しかし、世界では民営化後「失敗だった」と、再度公営化している事例は、2015年時点で235事業体にも及びます。
その中でも、 大阪市会で質疑に上がっているパリ市では「住民参加」が成功のポイントになっています。
今回、世界の再公営化事例を見てきたオランダNGO所属の岸本聡子さんと、大阪市の民営化計画にいち早く警鐘を鳴らしてきた大田区議員の奈須りえさんを講師に招きました。
「民営化の何が問題で、再公営化が進んでいるのか」、「再公営化においてなぜ市民が関わることがポイントで、どのように関わっているのか」を学び、世界で見いだされている「新たな公共の可能性」を学びましょう。
■2016年7月16日(土)午後2時〜5時 (開場1時30分)
■ヴィアーレ大阪 4Fホール
大阪市中央区安土町3−1−3(地下鉄「本町」駅1号出口徒歩3分、「堺筋本町」駅17号出口徒歩5分)
http://www.viale-osaka.com/access/
■参加費500円(開催団体会員無料・定員200人・申込不要)
■プログラム
14:00開会(開場1時30分)
講演1「より良い公営へ〜最新海外レポート」
講師:岸本聡子さんNGOトランスナショナル研究所(オランダ)
講演2「民営化でどうなる?公共の可能性は?」
講師:奈須りえさん 東京都大田区議員(4期目)
休憩
パネルディスカッション
2つの講演後、参加者から質問を事前にあつめ、質問をもとにパネルディスカッションを行います。
質疑応答
閉会
※プログラムは変更の可能性があります。
■登壇者
◇岸本聡子さん(オランダ・NGO トランスナショナル研究所)
より良い公営へ〜最新海外レポート
環境NGO A SEED JAPANを経て、TNIに所属。経済的公正とオルタナティブプログラムの中で、水(water Justice) とエネルギー(energy democracy)を担当。水(道)の商品化、私営化に対抗し、公営水道サービスの改革と民主化のための政策研究、キャンペーン、支援活動をする。
◇奈須りえさん(東京都大田区議会議員)
民営化でどうなる?公共の可能性は?
大田区議会議員四期目。無所属。『フェアな民主主義』をスローガンに大勢の市民とともに活動中。こんな児童館が欲しいと声を上げたことがきっかけで議員に。早くから大阪市水道民営化についても注目。官とは民とはという公共システムの問題や経済の問題まで幅広い。
◇パネルディスカッション コーディネーター
神田浩史さん(特定非営利活動法人AMネット理事)
2003年第3回世界水フォーラム市民ネットワーク事務局長として多くの市民・NGOの参加を推進。TPPなどグローバリゼーションのもたらす影響に警鐘をならし、現在は、穏豊(おんぽう)社会の実現を標榜し、岐阜県西濃地方で住民主体の地域づくりにも取り組む。
■主催:特定非営利活動法人AMネット/しみんマニフェスト大阪UP/大阪を知り・考える市民の会/近畿水問題合同研究所
■後援:特定非営利活動法人水政策研究所
一般社団法人全水道会館・水情報センター
■問い合せ 特定非営利団体活動法人AMネット
amnetosaka@yahoo.co.jp
■企画の誕生ストーリー
「日本ではガスも電気も民営化されているわけで、水道が重要なライフラインだと強調されても、じゃあガスや電気はどうなのかと聞きたくなる。」
そう思っていたとき、「世界では水道を民営化した後、再公営化した事例が235以上もある」と聞き驚きました。
なんで?
ただそれだけが知りたいとおもっていたところ、その200以上の事例をまとめレポートにする作業に関わり、日本語に翻訳した岸本さんのことを教えてもらいました。
早速、ブログを読ませてもらったり、再公営化レポートを読ませてもらったりしたのだけど、なんとも興味深い。
是非、大阪の水道民営化が決まってしまう前に話を聞いておきたい。とはいえ、岸本さんはオランダのNGOで活動しているので、そう簡単には呼べないだろうな・・・
と思っていたら、なんと7月にちょうど来日予定があるとのこと。
こんな機会を逃すわけにもいかず、お声を掛けさせてもらったら、岸本さんも大阪市の水道民営化は気になっていたようで二つ返事で引き受けてくれたのです。
そして今回、もう一人のスペシャルゲストは、奈須さんです。
奈須さんは、全くの無所属ながら、トップ近くで当選を果たした筋金入りの市民派議員。民営化の問題、公共システムに詳しく、一市民の立場から、大阪市の水道民営化問題をいち早く問題視してきました。
一区議会議員と思えないほど、視野も守備範囲も広い方です。
この二人の話を聞くことで、より納得できる決定ができるのでは。そんな思いで企画しました。
イベントの後半では、2人へのみなさんからの質問を中心にパネルディスカッションしていただきます。
現時点の情報量や立場を気にしないでください。
私たち企画側でも知識不足を痛感しています。
参加者の皆さんと学び、「納得いく決定」ができるようにするため、準備してお待ちしています!
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