7月1日、神戸大学での『ミツバチの羽音と地球の回転』上映イベントに参加してきました。
< ↑会場の様子 >
瀬戸内海の西の端に浮かぶ祝島の話を軸に進むドキュメンタリーです。
向かいの島の原発計画に翻弄され続けて27年。
平均年齢75歳という近未来の日本社会のような島の人びとが、
活き活きと描かれていきます。
場面は一転してスウェーデンに。
衰退しきっていたスウェーデン北部の村が、自然エネルギーの
徹底と、創意工夫を凝らした酪農で再生されていく物語が挿入されます。
再生のキーワードは「市場化」。
もっとも、英語では「re-regulation」と言われているので
「再規制化」とした方が正しいと、後で鎌仲監督も説明されていました。
< ↑上映前に挨拶をする鎌仲ひとみ監督 >
終盤はまた祝島。
原発建設予定地の埋め立て工事に対峙する島の人びとが描かれます。
工事を強行しようとする中国電力の担当者。
懇願調で海上の漁民たちに話しかけますが、何とも高慢で失礼なこと。
なぜ、こんなことが起きるのか、は、
途中のスウェーデンの映像と対比することでよく理解できます。
最後に、小規模分散型のエネルギー供給の可能性が提示され、
偶然、そこにたどり着く島の反対運動のリーダーの姿が。
色んな種類の涙(嬉しさ、楽しさ、怒り、空しさ、可笑しさ、など)
が浮かんでくる映画です。
ぜひ、見て欲しい、えぇ映画です。
http://888earth.net/index.html
見終わってから、鎌仲監督らとのトーク・セッション。
会場からの質問、意見も活発で、話は尽きず、
終わったらトークだけで2時間半。
映画とあわせて5時間が過ぎていました。
< ↑トークセッションの様子>
(神田)
< ↓おまけ >
今回の企画を担ってくださった神戸大学国際文化学部塚原研究室の学生のみなさんと鎌仲監督。
写っているのは終了後の懇親会で最後まで残ったメンバーだけですが、上映会には他にもたくさんの学生さんが運営にあたっていました。