12月4日(金) ブリュッセルからコペンハーゲンに到着。キャビン・インという会場近くのホテルに宿泊。しかし、2人部屋にも関らず、細い別途が2つ並べてある超〜狭い部屋で、びっくり。
今回は、コペンハーゲンでは、米国のレインフォレスト・アクション・ネットワークとして活動していくので、同僚の到着を待って、登録作業のために、5時過ぎに、会場のBELLA CENTERに行く。登録者も少なく、閑散としていて、簡単に登録終了。その後、夕食を食べに、中心部に地下鉄で移動。多くの古い建物が並ぶ繁華街にて、夕食。
12月5日(土) 2週間の交渉の間、滞在するアパートに移動。広々とした3ベッドルームの部屋。朝食などは自炊となるので、とりあえず買出しに出発。体制を整える。
12月6日(日)Climate Action Network(気候アクションネットワーク、CAN) Internationalの会合に参加するためにコペンハーゲン大学へ。CANの会合に出席。吸収源などの森林分野に関連する土地利用、土地利用変化(LULUCF)のワーキンググループに参加。その後、地域別では日本のワーキンググループに参加。
12月7日(月) 会合の初日。初日の会議予定表を入手して確認。RANが参加しているEcosystem Climate Alliance(生態系気候連盟、ECA)の朝のミーティングに参加。午後は、LULUCFの作業部会に参加。午後には、CAN−JAPANの会合に参加。夕方に日本政府との意見交換会に参加。午後8時からメディア向けの記者ブリーフィングに参加。
これらの合間に、会議場で行われている会議を傍聴。
12月8日(火) 基本的には初日と同じサイクル。ECAでは、途上国の森林保護による排出抑制を目指すREDD(森林減少・森林劣化による排出削減)に関する交渉の現状について情報共有を行って、活動の展開方法などを議論を行うので、それを受けて、日本向けに何ができそうかを検討。FOEJapanの気候交渉担当の江原さんと共同して森林問題に対処しています。
LULUCFのWGでは、先進国の削減目標設定に関ってくる吸収源について、これまで京都議定書では、カウントが選択制だった森林管理分野を義務化するとともに、カウント方法を適正化するための交渉をフォローしていく。REDDについては、REDD実施に当たって必要となるセーフガード措置の原則の文言化が進行中で、先住民族や地域住民の権利や、森林管理の法制度の実施のあり方(森林ガバナンス)、生物多様性の保全、特に天然林を植林地などに転換することを明確に排除するための規定を入れ込むことを柱に活動している。そのために、気候変動交渉では森林の定義が、天然林と植林を区別していないので、この点についても問題提起するなど課題は山積している。
12月9日(水) 朝からミーティング続き。今日は、夕刻に、森林分野の交渉担当者との意見交換会が予定されているので、そのための準備も行う。日本の提案は、吸収量のカウント方法として、京都議定書と同じグロスネット方式を推進しているが、グロスネット方式では、基準年の吸収量をゼロと想定するので、1990年基準で見たときの実際の炭素吸収増加量よりも多くの吸収量となってしまう。他の国々においては、これらの吸収量を85%割り引いて、上限設定がなされている。日本も基準年の国全体の排出量の3.8%までの上限が交渉で設定されている。しかし、日本については割引率は適用しなくていいことになっている。
ただ、日本の場合にはNarrow Approach(狭い方法)といわれる施業対象にした森林のみを 計測するという計測方法がとられているので、他の区によりも吸収量の対象は狭くはなっている。
森林分野の排出・吸収量計測は、京都議定書決定後のマラケシュ合意で、京都議定書の発効もにらんだ政治的決着がなされたために個別適用されるような細かいルールが多くあり、なかなか複雑な内容になっている。しかし、吸収量として認められれば、全体の削減目標から差し引くことができるので、重要な分野の一つで、交渉としては最後まで予断を許さないものになっている。
政府との意見交換会では、グロスネット方式の問題と、今回提案されている将来の伐採計画を基準設定に盛り込んだプロジェクションを考慮したリファレンスレベル方式の問題点について指摘し、日本の立場を質した。しかしながら、これまでと同様の返答。会合の途中で、REDDの担当者も到着したので、REDDについての問題点についての意見も述べ、会合終了後に、ECAの作成したテキスト修正案を渡して解説した。
12月10日(木) 交渉が続く
12月11日(金曜日) 交渉が続く
12月12日(土曜日) 土曜日も同様に交渉は継続。日本から環境大臣も到着した模様。
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国連COP15コペンハーゲン2009
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