つまり、対外的には状況は変わっておらず、まだまだこれから、です。
ただし、アメリカから参加了解を得るために、どこまで米国の要求を呑むのか。
USTRから「これらの(二国間事前)協議をさらに継続することについて,大いに期待している(楽しみにしている!)。」とまで言われている始末です。
どの規制が影響を受けているのかすら、事前協議の内容も公開されておらず、私たちには分かりません。
なし崩し的に、どんどん日本政府が成長戦略などのお題目で、自主的に規制を変えてしまう、TPP交渉だけでなく、事前協議にも注意せねばなりません。
ここから転載―――――――
安倍「参加」表明に対する最初のUSTR公式コメントが入ってきました。興味深い,かつ留意すべきは,
1.安倍は今日の会見が「参加表明」だと思い込んでいるが,アメリカからすれば,それは参加への関心(interest)を公式に表明したに過ぎないという位置づけであること。
2.これまでの事前協議が,(既に決着ずみの牛肉を除く)自動車と保険分野だけでなく,その他の関税障壁問題も対象になっていると言明していること=事前協議におけるアメリカの対日関心事項は,やはり最初から3分野(牛肉,自動車,保険=かんぽ)に限定などされていなかったのだ。しかしそれが何であるかは完全に秘密にされてきたし,今後も秘密裏に「事前協議」が続く。
3.そして,今後USTRが(カナダ,メキシコに対してそうであったように)議会への通知に足ると判断するまでに,まだまだ解決されなければならない重大問題が残されている,換言すると「信頼醸成措置(confidence-building measures)」という「前払い=貢納」をまだまだ要求するということ,それが担保されるまで議会への通知がなされないし,したがってまた日本の交渉参加時期は自在にコントロールされるということ,を含意している。全ては日本側のコントロールは及ばない,完全にアメリカ側に握られているのである。
Statement by Acting U.S. Trade Representative Demetrios Marantis on Japan's Announcement Regarding the Trans-Pacific Partnership
03/15/2013
Washington, DC – Today, Acting U.S. Trade Representative Demetrios Marantis commented on the announcement made by Prime Minister Shinzo Abe of Japan regarding the Trans-Pacific Partnership (TPP):
“The United States welcomes Prime Minister Abe’s important announcement formally expressing Japan’s interest in joining the Trans-Pacific Partnership negotiations,” said Ambassador Marantis. “Since early last year, the United States has been engaged with Japan in bilateral TPP consultations on issues of concern with respect to the automotive and insurance sectors and other non-tariff measures, and also conducting work regarding meeting TPP’s high standards.
USTRマランティス代表代行は,「アメリカ合衆国は,安倍首相が日本がTPP交渉に参加することについての関心(利害)を公式に表明する声明を発したことを歓迎する」と述べた。「昨年の初め以来,合衆国は自動車,保険セクター,およびその他の非関税諸手段(障壁)について日本との二国間協議を行なってきており,またTPPの高水準に合致するための作業を行なってきているところである。」
“While we continue to make progress in these consultations, important work remains to be done. We look forward to continuing these consultations with Japan as the 11 TPP countries consider Japan’s candidacy for this vital initiative in the Asia-Pacific region. We will continue to consult with Congress and stakeholders as we proceed."
「我々はこれらの(事前)協議の前進を継続するが,なお重大な作業が残されている。我々はTPPの交渉11ヵ国が,日本をこのアジア太平洋地域におけるきわめて重要なイニシアティブに入るために候補国として考慮するのと並行して,これらの(二国間事前)協議をさらに継続することについて,大いに期待している(楽しみにしている!)。」
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