2014年12月31日

2014年AMネットの活動報告一覧〜今年も一年お世話になりました。

AMネットの今年の活動一覧です。
今年もいろいろなところに足を運び、仲間をつくることができた一年でした。
2014年も大変お世話になりました。
来年度もどうぞよろしくお願いいたします。


1月4日(土)水シンポジウム打合せ
1月11日(土)関西NGO協議会拡大理事会出席
1月15日(水)水シンポジウム実行委員会
1月17日(金)1月度AMネット事務局会議
1月18日(土)関西助成プログラム最終選考
1月24日(金)「“世界で一番ビジネスのしやすい国”ってどんなかんじ? 〜私たちの暮らしをかえる“特区”〜」開催

2月2日(日) ワンワールドフェスティバル内プログラム「=MDGsとTPPを考える=TPP/日米並行協議に関する市民と政府のオープンフォーラム」開催
2月10日(月)水シンポジウム実行委員会
2月14日(金)TPPに関する情報開示を求める国会議員と市民団体の共同記者会見@衆議院議員会館
2月15日(土)「民営化でどうなる?!私たちの「みず」〜再公営化が世界の潮流〜」開催
2月16日(日) AMネット会報LIM70号&会員総会資料発送
2月22〜23日 関西NGO大学第6回ゲスト出演
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3月1日(土) 2014年度AMネット会員総会
3月8日(土) 「ほんまにええの?大阪ネットワーク」立ち上げ参加
3月14日(金)3月度AMネット事務局会議
3月16日(日)『世界水フォーラム市民ネットワーク』10年の時を経ての同窓会
3月18日(火) 関西NGO協議会理事会出席
3月21日(祝・金)街で学ぼう〜大阪再発見〜 第3回『淀川いまむかし〜大川を歩く〜
3月22日(土)「よみがえりのレシピ」上映会&トーク講演主催:食と農から生物多様性を考える市民ネットワーク
3月29日(土)西野農園訪問
権内(深山)水路看板

4月12〜13日  TPP全国実行委員会:福岡に出席
4月12日(土) 『淀川 〜流域を歩く(安威川編)〜』安威川下見
4月15日(火) STOP TPP街頭アクション@大阪高島屋前に参加
4月18日(金)「恒例の大放談!! 色平哲郎:佐久総合病院・医師× 神田浩史:AMネット・噺屋」@かぜのね
4月19日(土) 関西NGO協議会理事会出席
4月23日(水) 『淀川 〜流域を歩く(安威川編)〜』スタッフ打合せ
4月25日(金) 4月度事務局会議
4月25日(金)内閣官房面会:署名2次提出

5月7日(水) 8月開催「水シンポジウム」打合せ
5月10日(土)関西NGO協議会監査実施
5月12日(月)大阪府政策企画課にTPP説明会要請のため面会
5月16日(金)『淀川 〜流域を歩く(安威川編)〜』流域マップ作成
5月24日(土) 関西NGO協議会総会
5月24日(土) AMネット会報LIM71号発送
5月26日(月)TPP全国実行委員会スカイプ会議
5月30日(金)5月度事務局会議
5月31日(土)「田んぼでいちにち過ごそう」@京都耕し歌ふぁーむ

6月1日(日)外務省主催「ODA大綱見直しに関する意見交換会・関西(第1回)」ODA大綱見直しに関する意見交換会・関西実行委員会として参加
6月1日(日) 『淀川 〜流域を歩く(安威川編)〜』下見
6月3日(火) ほんまにええの?TPP大阪ネットワーク事務局会議に出席
6月12日(木)「みんなの水の文化祭〜民営・公営なにがええの?〜」実行委員会に出席
6月18日(水)6月度事務局会議
6月26日(木)きのくに国際高等専修学校で講義

7月3日(木)「みんなの水の文化祭〜民営・公営なにがええの?〜」実行委員会に出席
7月7日(月)ほんまにええの?TPP大阪ネットワーク事務局会議に参加
7月12日(土)『淀川 〜流域を歩く(安威川編)〜』
7月13日(日)「ほんまにええの?TPP PARTU〜規制緩和が私たちのくらしに及ぼす影響を考える〜
7月20日(日)『淀川 〜流域を歩く(安威川編)〜』報告打合せ
7月21日(土)〜田んぼでいちにち過ごそう 第2巻 草取り編〜土とつながる。いのちをおもう。開催
7月26日(土)「これが最新情報!TPPと国家戦略特区でどうなる大阪圏!?」に大阪市水道事業民営化問題で登壇
7月30日(水) ほんまにええの?TPP大阪ネットワーク事務局会議に出席

8月1日(金)「みんなの水の文化祭〜民営・公営なにがええの?〜」実行委員会
8月10日(日) AMネット会報LIM72号発送&8月度事務局会議
8月18日(月) 大阪府主催 TPP政府説明会に参加
8月24日(日)「みんなの水の文化祭〜民営・公営なにがええの?〜」実行委員団体として参加
8月31日(日)「ごみ・下水道の民営化を考えるシンポジウム〜一人一人のつながりから協働のまちづくりへ」基調講演
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9月2日(火)ほんまにええの?TPP大阪ネットワーク事務局会議
9月3日 (水) 「TPPとアベノミクス−何を狙う!TISAと国家戦略特区」登壇@京都
9月17日(水)まちあるき京街道の下見打合せ
9月26日(金)9月度事務局会議
9月27日(土)TPPをめぐる運動のこれからを考える9.27全国交流集会参加@東京

10月1日(水)ODA(政府開発援助)大綱学習会@同志社大学
10月2日(水)AMネットWEBページ打合せ
10月3日(金)ほんまにええの?TPP大阪ネットワーク事務局会議
10月4日(土)流域ツアーB中書島〜伏見下見
10月10日(金)10月度事務局会議
10月17日(金)フェアトレードのお話会@なばな登壇
10月18日(土)鴨川疎水ウォーク参加
10月19日(日)スタッフ向け環境NGO・NPOレベルアップ実践研修参加
10月25-26日(土日)第28期関西NGO大学「ほっとけない!日本の政治。私たちがすべきこと」登壇
10月26日(日)『第2回カヌーでつなぐ「琵琶湖・淀川流域圏」〜1,450万人 水のえん』関連企画「大川クリーン活動&Eボート体験」参加
10月29日(水)コープ自然派京都「教えて!神田さん 私たちは今の暮らしを守りたい」登壇

11月1日(土) AMネット会報LIM73号発送
11月5日(水)ODA大綱改定原案を読む?市民・NGOは何ができるか、何をすべきか?登壇@京都
11月5〜7日 スタッフ向け環境NGO・NPOレベルアップ実践研修参加
11月8日(土)ODA大綱改定原案を読む?市民・NGOは何ができるか、何をすべきか?登壇@大阪
11月9日(日) 流域ツアーA枚方下見
11月11日(火)ほんまにええの?TPP大阪ネットワーク事務局会議
11月14日(金)11月度事務局会議
11月16日(日)開発協力大綱案に関する公聴会に参加
11月22〜23日(土日)地域と世界がつながるフォーラム@鳥取
11月23〜24日 TPP全国実行委員会合宿
11月29日(土)ほんまにええの?TPP大阪ネットワークTPPとくらしを考えるシンポジウム『今の食、当たり前?〜こどもに残したい未来〜』
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12月2日(火)ほんまにええの?TPP大阪ネットワーク事務局会議
12月4日(木)スタッフ向け環境NGO・NPOレベルアップ実践研修参加
12月10日(水)大阪ボランティア協会にボランティア募集方法の相談
12月14日(日)流域ツアー@東海道五十七次「枚方宿」とくらわんか舟 開催
12月19日(金)12月度事務局会議
12月26日(金)ワン・ワールド・フェスティバルfor Youth〜高校生のための国際交流・国際協力EXPO 2014キックオフ大会〜にブース出展
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2014年11月02日

AMネット会報LIM73号発行しました!TPP概況や承認手続き問題、農業特区、労働規制緩和などもりだくさんです☆

11月1日AMネット会報LIM(リム)73号発行しました。
今回のTPP概況は、交渉概況と今後の見通し、米国の承認手続き問題の解説などを中心に、
国内で進んでいる規制緩和などを、分かりやすく解説しています。

私たちの活動は会員の方からのご支援に支えられています。
会報は、年4回程度、会員の方に発送しています。
ぜひ会員となって(年間3000円)ぜひご購読ください!
詳細はこちらから→ http://am-net.org/

特集:〜TPPと対置する、穏豊(おんぽう)な社会〜
P1   目次/会員の方からの応援めせーじ
P2 米国譲歩にご用心?!〜TPP概況〜        武田かおり(AMネット)
P4 グローバル経済の縮図を国内にもたらす特区や農業改革    若間泰徳(AMネット)
P5 「労働の規制緩和は私たちになにをもたらすのか?」
     〜えっ!?大阪が「残業代ゼロ」特区になるって?!〜』参加報告  AMネット事務局
P7 「みずのわ」の一滴からはじまる地域づくり
            榎本 淳(NPO法人泉京・垂井 理事兼事務局長)
P8 活動報告
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2014年08月11日

AMネット会報LIM72号発行しました!特集「TPPだけじゃない。外からも内からも」購読ください!

台風の中、無事今回も発行できました!
AMネット会報LIM72号☆

ぜひ会員になっていただき、購読ください!

特集:〜TPPだけじゃない。外からも、内からも〜

P2 TPPだけじゃない〜TPP概況〜          武田かおり(AMネット)
P4 「これが最新情報!TPPと国家戦略特区でどうなる大阪圏」より
  若間泰徳(AMネット)
P6 流域を歩く(安威川編)〜見て聞いて学んで、みんなで流域マップを作る
   渡里祐子・原田智子(AMネット)
P9 農協改革に見る成長戦略の真意   いしだはじめ(AMネット)
P11 ジャマイカ通信Vol.2              井上 玲佳(AMネット)
P12 活動紹介

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AMネットは会員のみなさまからの会費をもとに活動を行なっています。
会員になると(1)年4回程度、会報をお届けします。(2)AMネット主催学習会参加費を割引します。(3)年次総会での議決に参加できます。

年会費(入会日から一年間有効です) 
一般会員 3,000円  学生会員2,000円  団体会員 5,000円  
ROM会員 (議決権のない会報購読会員)3,000円  

☆ボランティア会員制度始めました☆ご興味ある方はスタッフまでお申し付けください☆
http://am-net.org/am-net/menberkifu.html
今後ともよろしくお願いいたします^^

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2014年05月27日

AMネット会報LIM71号発行しました!特集〜公共サービスがあぶない〜


5月25日、無事AMネット会報LIM71号を発行しました!

今回の特集は「公共サービスがあぶない」
TiSA(新サービス貿易協定)についても紹介しています。

まさに5月30日までのタイミングで、大阪市水道局は水道事業民営化のパブリックコメントを募集しています。
パブコメについてはこちらから→http://am-net.seesaa.net/article/396299519.html

TPPやTiSA合意後、いったん民営化されてしまった公共サービスを再公営化することは、実質的に困難なこと、民営化自体をどう考えるのか、などの特集です。

AMネット会報LIMは年4回程度発行し、AMネット会員の方に送付しています。
AMネットの会員(年会費3000円)になって、ぜひ活動の支援のほどよろしくお願いいたします^^
入会について→http://am-net.org/am-net/menberkifu.html

特集〜公共サービスがあぶない〜

目次:
P2 公共サービスがあぶない〜TPP概況〜   武田かおり(AMネット)
P3 国家戦略特区で加速する規制緩和    若間泰徳(AMネット)
P4 TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)は農業だけじゃない!知的財産分野も大きな影響 石中英司(AMネット)
P6 民営化でどうなる?!私たちの『みず』〜再公営化が世界の潮流〜」イベント報告 武田かおり(AMネット)
P7 ジャマイカ通信   井上 玲佳(AMネット)
P8 活動紹介
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2014年02月17日

AMネット会報LIMvol.70発行!〜混迷する米国。日本はどうする?〜特区や地域、公共の水の話題です。

2月16日、AMネット会報LIMvol.70発行しました!
AMネット会員の方に発送しています^^
過去の掲載記事はこちらから一部、ご覧いただけます。
http://am-net.org/tpp/lim/top.html

AMネットの年会費は3000円。
http://am-net.org/am-net/menberkifu.html

みなさまの会費をもとに、私たちは活動しています。
ご支援いただき、いつもありがとうございます。まだの方はぜひこの機会に♪
私たちと一緒に汗かくメンバーも募集しています^^


LIMvol.70 特集〜混迷する米国。日本はどうする?〜
目次:
P2 混迷する米国。対する日本は?〜TPP概況 2014年2月〜 武田かおり(AMネット)
P3 アベノミクスと国家戦略特区のゆくえ 若間泰徳(AMネット)
P4 第20回「地域と世界がつながるフォーラムin釜ヶ崎」報告   中西 邦仁(AMネット)
P7 「公共の水を守るための戦略会議」参加報告 堀内 葵(AMネット)
P10 高山だよりvol.9  祭りごとに思うこと 嶋道まどか(AMネット)
P11 街で学ぼう〜大阪再発見〜 第3回『淀川いまむかし〜大川を歩く〜』のご案内
P12 活動紹介

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2013年08月31日

AMネット会報LIM68号(2013年8月発行)しました。

AMネット会報LIM68号(2013年8月発行)しました。。8月3日に。汗
ぎりぎり8月だ!ということで、会報タイトルを紹介させてください^^
あまりに遅くなってしまいましたので、67号より、高山 一夫先生の「TPPが医療制度に及ぼす影響について」を併せて公開いたします。ぜひご覧ください。(次回は11月発行予定)

※AMネット会報LIMは年4回程度発行し、AMネット会員の方に発送しております。
AMネットの年会費は3,000円、皆様からの支援によって、AMネットの活動をしております。
みなさまのご協力お願いいたします。
詳細はこちらから→ http://am-net.org/am-net/menberkifu.html


『AMネット会報LIM68号』特集:〜何が秘密かすら秘密、なTPP〜
目次:
P2  何が秘密かすら秘密〜TPP概況 2013年8月〜 武田かおり(AMネット)
P3  アベノミクスの経済成長戦略のカギを握る「産業競争力会議」と「規制改革会議」
若間泰徳(AMネット)
P4  農家とつながる食卓〜持続可能な社会への展望〜 第1回
平賀緑(食料政策研究家・AMネット)
P6  高山だよりvol.7  集落の成り立ちと水 嶋道まどか(AMネット)
P7  書籍紹介
P8  活動紹介



『TPPが医療制度に及ぼす影響について』
高山 一夫氏(京都橘大学現代ビジネス学部准教授・市民と政府のTPP意見交換会(大阪)有識者)


 TPP(環太平洋パートナーシップ協定)が医療分野に及ぼす影響として、この小論では、薬価制度の改変による薬価・材料価格の高騰と、知的財産権の保護強化がもたらす問題との2点について、検討したい。

 TPP協定が医療分野にもたらす懸念の第一は、薬事制度が改変され、薬価や材料価格の高騰が生ずることである(注1)。現行の日本の医療制度では、薬価や医療材料の価格はそれぞれ薬価基準、材料価格基準において公定されている。

米国は、日本に対して、薬価基準・材料価格制度の見直しを、繰り返し主張してきた。

例えば、2011年2月の日米経済調和対話では、医薬品分野に関して、@新薬創出・適応外薬解消等促進加算の恒久化と加算率上限の廃止、A市場拡大再算定ルールの廃止、B外国平均価格調整ルールの改定を、また医療機器分野においては、@外国平均価格調整ルールの廃止、A大型医療機器に対するC2(新機能・新技術)区分による保険適用などを、米国は主張した (注2)。


医療制度に詳しくない読者のために、薬価制度について、簡単に補足をしたい。

米国が恒久化すべきと主張する「新薬創出加算・適応外薬解消等促進加算」とは、新薬の薬価を維持する仕組みである。

日本の薬価制度では、基本的には2年に一回の薬価改定のたびに、薬価が引き下げられる。

ただし、@薬価収載後15年以内で後発医薬品が上市されていない、A市場実勢価格と薬価との乖離率が、薬価収載されている全医薬品の加重平均乖離率を超えないこと等の条件を満たす新薬に対しては、市場実勢価格に基づいて算定された薬価に0〜5.14%を加算し、B後発医薬品の上市後は加算分も含めて一括して引き下げる仕組みが、本加算である。

2012年改定において加算要件を満した品目は702品目(367成分)、加算により薬価が維持された品目は542品目あり、後発品のない先発品全体の35%を占めたという。

対象品目を有する企業は全部で65社あり、その上位には、グラクソ・スミスクライン、ファイザー、MSD(メルク)、ヤンセンファーマ(ジョンソン&ジョンソン)、ノバルティス・ファーマなど、外資系のビッグ・ファーマが並んでいる (注3)。


新薬創出等加算とは対照的に、米国が撤廃・改正を求めている「市場拡大再算定ルール」と「外国平均価格調整ルール」とは、いずれも薬価を引き下げる仕組みである。

市場拡大再算定ルールとは、薬価収載後10年以内の新薬を対象に、年間販売額が予測額の2倍以上で、かつ年間販売額150億円以上の医薬品に対して、薬価を最大25%(類似薬効方式の場合は最大15%)引き下げるルールである。

また、外国平均価格調整ルールとは、米、英、独、仏の価格の平均額と比較して、外国平均価格の1.5倍を超える場合は引き下げ調整し、外国平均価格の0.75倍を下回る場合は引き上げ調整するルールである。


いずれも薬価を調整する仕組みであるが、しかし市場拡大再算定ルールの適用をみると、2012年度改定では、セレコックス錠(アステラス製薬)やリリカカプセル(ファイザー)など、48品目(16成分)に限られている。
外国平均価格調整の場合は、そもそも薬価が引き上げられるケースもあるほか、比較対象となる外国薬価には薬局マージンが含まれており、調剤技術料を含まない日本の薬価と比較すること自体の問題点も指摘されている(注4) 。


TPP協定交渉の状況について、政府が公表した分野別状況によれば、医薬品及び医療機器は、「制度的事項(法律的事項)」の交渉分野において取り扱われ、「医薬品及び医療機器の償還(保険払戻)制度の透明性等を担保する制度を整備し、手続保障を確保すること(関係者への周知、プロセスの公開、申請者の参加等)について提案をしている国がある」とのことである(注5)。

すなわち、TPP協定交渉においては、医薬品・医療機器は、関税(物品貿易)の問題ではなく、薬価制度の問題として、議論されているわけである。


自由薬価制をとる米国とは異なり、日本のように公的医療保険制度の枠組みが確立している国においては、薬価や材料価格が上がっただけ医療費が高くなり、患者の自己負担が増えることにつながる。

あるいは、医療費抑制政策との照応を図る観点から、むしろ新薬等に対する保険外併用療養費制度を拡大することで、薬価高騰に係る負担をすべて患者・家計に転嫁する恐れもある。

費用負担を原因として受診や処方の抑制が生じるならば、国民皆保険を支える理念である医療の公平が損なわれかねない。TPPが医療制度に及ぼす懸念の第一は、この点に存する。


TPP協定がもたらす懸念の第二は、知的財産権の強化に関わる。先の分野別状況によれば、知的財産に関して、WTOのTRIPS協定を超える水準での保護が議論されているという。

また、個別項目として、医薬品関連が含まれており、「医薬品のデータ保護期間」などが議論されているとのことである (注6)。

データ保護期間(data exclusivity)とは、TRIPS協定の39条によれば、新薬の作成で作成を義務付けられた「相当の努力を必要とする開示されていない試験データ」、すなわち治験や臨床試験に関わるデータに対して、それを保護する規定である。
データ保護期間中は、新薬メーカーの同意がない限りは、ジェネリック医薬品製造業者は臨床試験データを用いることができない。

すなわち、ジェネリック薬の承認を受けるためには、新薬メーカーと同等の臨床試験を行わなくてはならず、実際上は、ジェネリック医薬品を製造することができなくなる。

米国では新薬に対して5年間、バイオ医薬品の場合は12年のデータ保護期間が設けられている。日本の薬事法にはデータ保護という概念はないが、薬事法14条4において、8年間の再審査期間が設けられている。


知的財産権に関して、いまひとつ留意すべきは、特許の対象範囲である。

TRIPS協定の27条は、特許の対象として、@物質特許と製法特許の双方を含むこと、A輸入品も特許の対象であること、B加盟国が選択すれば、「診断方法、治療方法及び外科的方法」を特許の対象から除外することができる旨、定めている。

特にBのうち、人間に対する診断、治療、外科的方法に関して、TPP交渉参加国である日本やカナダ、ニュージーランドなどは、特許の対象外としている。

対照的に、米国においては、不特許事由に関する規定は設けられておらず、「新規かつ有用な方法、機械、製造物若しくは組成物、又はそれについての新規かつ有用な改良」であれば、特許保護の対象とされる。豪州も米国と同様のようである(注7) 。

医療行為に係る米国特許として、「角膜の表面再生方法」(米国特許第6063071号)、「不安を低減するための特定のはり療法ポイントの表面刺激」(同5950635号)、「放射線照射方法と照射範囲の運動を考慮した装置」(同5538494号)、「HIV治療のための非致死性コンディションング法」(同6039684)などの事例があるという (注8)。

ただし、米国においては、特許を侵害する行為であっても、それが医師による医療行為である場合には、当該医師又は関与する医療機関に対して、差止請求や損害賠償を適用しないこととしている。
その背景には、1993年の白内障の手術方法を巡る特許権侵害訴訟(結果は和解に相当する同意判決)をうけて、1996年に米国特許法が改正され、その287条(c)(1)において、医師等の医療行為が免責される規定が設けられたためである。


米国内では一応、医療行為関連特許については損害賠償請求を免責されることとされている。

しかし、TPP協定の知的財産において、医療関連行為に対する特許それ自体が認められることになれば、従来それらが禁じられてきた日本の医療現場に対して、相当の混乱を招きかねない。


 この小論では薬価制度と知的財産のみを取り上げたが、それ以外にも、衛生植物検疫、越境サービス貿易、金融サービス、投資など、医療制度に影響を及ぼすことが予想される分野が、TPP協定交渉には数多くある。それだけに、今後とも交渉のゆくえには、十分な注意を払う必要がある。■


(注1)二木立「安倍首相のTPP交渉参加表明と医療への影響を読む−2年半のTPP論争の成果にも触れながら」『文化連情報』422号、2013年5月、18-21頁。山一夫「TPPと医療のゆくえ」『月刊保団連』1112号、2013年1月号、53-55頁。
(注2)United States- Japan Economic Harmonization Initiative(2011年2月)
(注3)「薬価基準改定の概要」厚生労働省ウェブサイト(http://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/
iryouhoken15/dl/gaiyou_yakka_2.pdf)
(注4)全国保険医団体連合会「『公正で透明な薬価制度改革』のための要望書」(2012年11月8日)。
(注5)内閣官房他「TPP協定交渉の分野別状況」(平成24年3月)」、内閣官房ウェブサイト(http://www.cas.
go.jp/jp/tpp/pdf/1/20120329_1.pdf)。
(注6)同上。
(注7)特許庁「我が国と各国の特許制度比較〜医療分野〜」(平成20年11月25日)
(注8)産業構造審議会知的財産政策部会特許制度小委員会医療行為WG 第2回医療行為WG資料2(http://www.jpo.go.jp/cgi/link.cgi?url=/shiryou/toushin/shingikai/sangyou_kouzou.htm
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2013年06月06日

TPP意見交換会全国実行委員会のご報告&FBページ開設のお知らせ

2012年2月に行った「TPP協議に関する情報公開と市民参加の申入れ」から始まった
「市民と政府の意見交換会〜TPPを考えよう〜」
http://tpp-dialogue.blogspot.jp/

5月には東京で、6月大阪、12月名古屋と、市民誰もが自由に参加できる
政府と市民の意見交換会を、AMネットはじめ全国の団体とともに開催してきました。

(逐次録&ユーストにていつでもだれもがアクセスできます。)

その後も各地開催しようと、神戸・福岡での意見交換会の開催準備を政府側と進めておりましたが、2012年12月の政権交代以降ストップしたまま、安倍政権はTPP交渉参加を表明しました。

幅広い懸念が生じているTPPに対し、未だに私たちが判断できる情報が公開されているとは言い難い状況が続いています。

これまで、タイムリーな情報はブログ以外にAMネットFBページで公開してきました。
https://www.facebook.com/amnetosaka

日本政府の発表とUSTRの発表が違うなどの問題もあります。

TPP意見交換会全国実行委員会にてFBページを先日開設しました。
https://www.facebook.com/tppsteeringcommittee

USTRなどの情報をこちらで公開し、広く市民がTPPとは何かを判断する材料を提供できればと思います。
よろしければ「いいね!」をお願いします!

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【ご報告】事務所の住所変更のお知らせ

すっかり告知したつもりになっておりましたが…

AMネットの長年の会員の方は、何度も足を運ばれたことがあるかもしれません。

大阪市内、天神橋筋六丁目にあった、
AMネット設立以来ずっとお世話になっていたNGO共同事務所「天六さじき」
今年2013年3月をもって撤退致しました。

新たな住所はこちらです
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 
〒532-0006 大阪市淀川区西三国2-12-43 自敬寺内

住所の登録などをしていただいておりましたら、こちらに変更いただきますようお願いいたします<(_ _)>

とはいえ、常勤スタッフはおりません。
私たちにアクセスしていただく際は、必ずメールか電話でお願い致します<(_ _)>

E-MAIL:amnetosaka【あっと】yahoo.co.jp  ※【あっと】を@に変えてください。
TEL:080-3773-2894 

今後ともどうぞよろしくお願いいたします!

AMネットスタッフ一同
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2012年09月12日

NPO法人AMネット ボランティア会員制度を始めました!皆様のご応募、お待ちしております♪

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AMネット ボランティア会員制度はじめます!
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NPO法人 AMネットでは、ボランティア会員制度を始めました!


NGOに興味はあるけど、インターンは敷居が高くて…という方
社会のしくみに興味がある方
さまざまなテーマを勉強したい方
学習会の企画運営をやってみたい方
・・・

社会人・学生問わず、広く募集します!ぜひ事務局までお問い合わせください☆


★募集要項★
・申し込みから1年間を会員&活動の期間とします。(延長可能。最長2年)
・登録上限は3名とさせていただきます。
・1年間60時間以上を目安に活動をしていただきます。
参加必須事項…事務局会議(月1回)&会報発送(年4回)&学習会(随時)&ブログ更新(適時)
※上記で60時間見込み
※その他、興味のある活動に参加いただけます。
・ボランティア会員として、500円入金いただきます。 (参考:正会員年会費3000円)




★特典★
・一年間の期間終了後、当団体より「ボランティア会員修了証」(社会教育、国際協力)を発行いたします。
・AMネット会報がもらえます。
・学習会に無料で参加できます。
・新聞に載っていない、さまざまな情報にアクセスしやすくなります。
・自分主体で様々な企画を運営することができます。

会議や学習会後には、飲み会が付いてきます!まじめな話もお酒とともにだと、一味違います☆

皆様のご応募、お待ちしております♪



★問い合わせ先★
特定非営利活動法人 AMネット (担当:武田) ※できるだけメールでの連絡をお願いいたします。
〒531-0064 大阪市北区国分寺1-7-14 国分寺ビル6F TEL:080-3773-2894
WEB:http://am-net.org/ BLOG:http://am-net.seesaa.net/
E-MAIL:amnetosaka【あっと】yahoo.co.jp

posted by AMnet at 15:34 | TrackBack(0) | AMネットについて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月26日

AMネットfacebookページ作りました☆


AMネットのfacebookページを作りました。
http://www.facebook.com/amnetosaka


なんだか世の中おかしいと感じている方々と共に

穏やかで豊かな社会を目指して一緒に考える場としたいと思います。

これまでAMネットを知らない方も、参加されたことのある方も。


ブログではどうしても、こちらからの発信だけとなってしまっていますが

詳しい更新情報はブログで、



みなさまとざっくばらんな意見交換の場がfacebookページ

となればいいなと思っています。


今後ともどうぞよろしくお願いします<(_ _)>


posted by AMnet at 21:22 | TrackBack(0) | AMネットについて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする